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今月のピンポイントアドバイス

これからの歯科医院は教養と品格

専門馬鹿には健康を託せない


 「さすがにニュースキャスターを務める女性アナウンサーだけあって受け答えに気品と教養が感じられるね」

 中にはそうでもない人もいますが、押し並べてこのような評価は一般的なものでしょう。

 しかし、テレビ局の女性アナウンサーを「さすが」と言って称える内容は、本来そのプロをプロとして成り立たせている専門技能、つまり『話し方の巧みさ』ですので、「さすが女子アナだけあって話し方が明瞭で分かり易い」との賛辞になるのが当たり前なのですが、それがどうして「女性アナウンサーだけあって受け答えに気品と教養が感じられる」となるのでしょう。

 それはテレビ局のアナウンサーは、採用試験を通過するに当たり、学科試験で幅広い教養が試され、面接で気品が問われ、大勢の応募者の中から選ばれた才媛であると広く知られているからです。

 では、歯科医院に勤めている人はどう評されるのでしょうか。まず第一義的にはプロの領域に対する賛辞が来なければ存在価値がありませんので「さすがに歯科医院に勤めているだけあって歯のことについてはよく知っている」とならなければいけません。

 この段階で前向きの評価を受けられない人は、歯科医療者としては失格ですので競争会場には入れません。

 さて勝負はここからです。専門技能に対する賛辞をもらえる人たちが更にふるいにかけられる要素は、やはり教養と品格なのです。

 「歯科医院は治癒後も継続して通院する医療機関である」との認識がクローズアップされてきたときから、歯科医院で働く人たちに求められる要素は教養と品格になったと考えています。

 今、活性化している歯科医院は「全員明るい笑顔と元気な声でお迎えしていま―す」などとやや幼稚な対応が主流となっていますが、果たしてどうなのでしょうか。

 自分が将来に亘って健康を託そうという歯科医院に求めるものは、『元気ぶりっ子の笑顔』などでは絶対にありません。気品溢れる表情や教養に満ちた行動をとる人にこそ自分の健康レースの伴走者になってもらいたい、これからも末永く健康アドバイザーでいてほしいと期待を抱くのです。

 「歯のことしか知らない歯科医療者の集団には長く通いたいとは思わない」ことを理解しなくてはいけません。表面的な明るさや優しさだけでは通用しないことを心に刻まなければならないでしょう。

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