|

Disposableが必要な場面では、それは無駄なことではなくむしろDisposableで対応しないことの方が、価値を高めるための機会をみすみす失うという意味で「もったいない」と考えるべきではないでしょうか。
同様な感覚で歯科医院を顧た場合、大変もったいないと言えるものがあります。それは「患者との対話機会を活用していない」ことです。患者が独りでじっと待っているシーンや、医療者側が一方的に説明をしているシーンをよく見かけますが、そのような時のことを指します。
もちろん、待ち時間の存在そのものを「もったいない」とする感覚もありますが、あまり流れ作業的にきっちりと対応するよりも、多少の待ち時間はあった方が、余裕があってむしろ良いと思います。
「もったいない」のは、待ち時間や説明時間を患者とのコミュニケーションを深めるために活用しないことです。歯科医院は歯科治療を行う所ですので、どうしても対応時間の大部分は口腔内の治療や検査に費やされることになり、対話の機会は自ずと限られたものになります。そのことが治療内容に適切さを欠くことになってはいないでしょうか。あるいは中断患者を輩出する基になっていたり、リコール率が上がらない原因になっていたりはしないでしょうか。
一般のビジネス社会では顧客との関係を深めるために、会社説明や商品説明の時間をたっぷりとっていますし、顧客の希望を正確に訊き出そうとしています。更には本音を捉えようとして、あるいは親密度を深めようとして飲食やゴルフなどの接待まで行っています。
歯科医院で同じようにすることはできませんし、そこまでする必要もありません。しかし数少ない対話の機会を、黙って座らせていたり、一方的なインフォームドコンセントだけで終わらせていたのでは、実に「もったいない」のではないでしょうか。
| |