| 現場で分かりやすい業績指標を作ろう

確定申告を終えたこの年度末の3月は、自分自身の経営実態を分析し新たな戦略を練る絶好の時期といえます。経営分析に必要な様々な財務指標が会計事務所から送られてくると思います。「医業収益高経常利益率」「総資本回転率」「労働分配率」「流動比率」「固定長期適合率」「自己資本比率」等々…、頭が痛くなるような難解な会計専門用語のオンパレードですね。
「経常利益率」くらいはスッと理解できそうですが、「労働分配率が40%です」などと言われても、ピンと来ないと思います。
財務上の数値は様々な経営活動の結果という意味で重要であり、ひとつのトレンドとして将来の方向感を探る上で不可欠な分析指標であることは間違いありません。
しかし財務指標は経理上の結果データですから、日々の業務遂行のなかで特に意識するようなことはありません。そこでそれぞれの歯科医院において絶対に遂行しなければならい事項をいくつかピックアップして、それをKPI(重要業績評価指標)として目標設定して行くのです。
事柄によっては毎日の目標設定が可能であったり、あるいは月単位でなければ設定ができなかったりと業務内容によってまちまちではありますが、全員に分かりやすく、できるだけ数値化しやすいものを選ぶと良いと思います。
KPIは「財務の視点」だけではなく、現在のマネジメントに大きく影響する「顧客の視点」や「業務プロセスの視点」、そして将来を決める「学習と成長の視点」など様々な切り口のなかから拾い出すようにします。たとえば顧客の評価や清潔さといったいわゆる定性的なことについても、できる限り数値化することで達成度合を全員が客観的に認識できるようにすることで、全員の意欲を前向きなものに高めて行くことができるのです。
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