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今月のピンポイントアドバイス

スタッフリーダーの定義

女性管理職は生半可な気持ちではできない


どのような歯科医院でも新人が入ってきた場合には新人教育が行われています。そしてその教育にスタッフリーダーは深く関わって行きます。新人教育の主眼は、医院のビジョン達成に向けて有為な人材を育成することですが、それは取りも直さず新人をリーダーと同じような人材に育て上げることを意味します。つまりリーダーは、勿論個性は尊重しつつも、自分と同一方向を向いた心と技を持った人間を作り上げていかなければならないのです。
 そのためにリーダーが最優先で行わなければならないことは、自分自身が人間的に尊敬される存在になることです。もともと周囲からの敬意を集めている人であれば、さらにその敬意を高めるように自分自身を磨くことです。それは自分が若手スタッフの憧れの存在でいなくてはいけないということです。
「私もリーダーのようになりたい」
 そのような思いを若手スタッフが抱くようになることが理想ですし、そう教育して行かなくてはならないのです。
 ところがそう小説やドラマの世界のようにうまくはいきません。まず疎まれます。煙たがられます。「自分だけ院長に取り入って」などといった陰湿な誹謗の対象とされます。
将来、部長職や役員になって権限を振るえる企業社会の男性と異なり、序列がはっきりせず十把一絡げに“女子社員”や“女性スタッフ”として扱われがちな女性従業員は、年齢差に関係なくお互いが対等な仲間同士として交流し合う傾向にあります。
例えば、男性社会では年齢の1歳違いや、入社年度の1期の差に歴然たる線引きがなされ、言葉遣いひとつからして異なりますが、女性の場合にはあまり年齢差による上下の区別が存在しないようです。よほどの差異は別でしょうが5〜6歳の年齢差は存在しないかのように屈託のない付き合い方が存在しているように見えます。
男性の友人同士の妻女が歳の差に関係なくフランクに付き合うさまは自然に見えますが、その逆は中々想像しにくいものです。それも女性社会特有のものであるように感じます。
 11月15日、品川イーストワンタワーで開催した『院内教育実践講座』でその辺りの実態はどうなのか、現役のスタッフリーダーに尋ねてみました。開業当初より院長の片腕となって来た2人のリーダーから出た言葉は「半端でない疎外感、孤独感を味わってきた」というものでした。
 ことさら他のスタッフとの仲が悪いということはないにしても、「この人は自分たちとは違う」「スタッフ仲間というより経営者サイドの人」そんな距離感を持たれていたことを感じたと言います。
 外出や他の部署との打ち合わせで空間を変えることのできる一般企業と違い、1日8時間、休憩時間も入れれば10時間近く狭い空間を共有する歯科医院という職場で、言うに言われぬ疎外感を感じながら仕事を行うというのは、「大変だ」などと軽々しく言えるものではないでしょう。
 ましてや生意気な小娘に拗ねたような態度をとられたならば、「やっていられない」くらいの気持ちには誰だってなるはずです。

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